いすゞ自動車のすべて

CONTENTS

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  • THE HISTORY of ISUZU
    いすゞ自動車の歴史
  • 湘南に立地する開発&生産拠点に潜入!
    藤沢工場探訪記
  • いすゞトラクタの系譜
  • トラクタを究める!!
    [TDトラクタ] [ニューパワートラクタ] [810トラクタ] [ギガトラクタ]
  • いすゞ大型車の系譜
  • 大型車を究める!!
    [TX&TD] [ニューパワー] [810] [ギガ]
  • 新型ギガの真実
  • いすゞRVワールド
  • こだわりの性能を秘めた魅惑のユニーク車がズラリ!
    いすゞ自動車レアカーミュージアムpart.I
  • いすゞ中型車の系譜
  • 中型車を究める!!
    [TY] [フォワード]
  • 新型フォワードの真実
  • いすゞ小型車の系譜
  • 小型車を究める!![エルフ]
  • 新型エルフの真実
  • いすゞ名車列伝
  • いすゞバスグラフティ
  • こだわりの性能を秘めた魅惑のユニーク車がズラリ!
    いすゞ自動車レアカーミュージアムpart.II
  • 今なお現存するいすゞの原点
  • いすゞと奏でる
    極上の伝説たち
  • マニアの秘蔵写真で振り返る
    いすゞ車のローカルヒーローたち

いすゞ自動車の歴史
自動車メーカーとして日本最古の歴史を持ついすゞ自動車。そのルーツは江戸時代末期、ペリー来航のころまでさかのぼる。そして太平洋戦争終戦後、5t積トラックの大ヒットによりトヨタや日産と並び”自動車御三家”と呼ばれるなど、まさに日本の自動車産業をけん引してきた名門である。その文明開化の以前から100年超にも及ぶ歴史をひもといてみよう。

ペリー来航に端を発する

いすゞ自動車の前身といわれている石川島造船所は、江戸時代末期にその端を発する長い歴史を持っている。当時の日本は第2代将軍徳川秀忠の治世に始まった鎖国政策により、長い間外国との交易が制限されてきた。しかし、1853年(嘉永6年)、マシュー・ペリー代将が率いるアメリカ合衆国海軍東インド艦隊が日本に来航、強く江戸幕府に開国を迫った。いわゆる黒船来航である。
この事件により、外国の驚異にさらされた幕府は、西洋式軍制への転換、西洋事情を研究する施設の設立、海防の強化などの改革を行った。以前より海防の重要性を主張していた水戸藩主徳川斉昭は、当時御用地えあった江戸石川島に造船所を設立・運営するよう幕府から命を受けた。これが石川島造船所の歴史の第一歩である。(-中略-)その後1914年(大正3年)に、第一次世界大戦が勃発。日本製の工業製品が海外へと輸出され、日本経済は著しい活況を呈することとなった。なかでも造船業は、大きな利益を上げた産業の一つであった。東京石川島造船所では、この好景気で上げた利益の使い道と、いずれ訪れる終戦後の景気後退に備え、1916年(大正5年)、新たな分野への進出を検討。それが、自動車製造への進出だったのである(いすゞ自動車の創業)。

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