私が初めて写真を投稿したのは88年のことである。中学3年の春休みの出来事を写真とともに、カミオンキャブのホットレターへと送ったのだ。もちろん採用される、されないは二の次で、そのときの興奮と熱い思いを一人でも多くの読者に知ってもらいたかったのである。それと同時に「沖縄にもアートはあるんだ!」という誇りというか郷土愛が込み上げてきたのを覚えている。カネ源水産のスクープですぐにマニアの心を掴んだトラックボーイでは、私の先輩がいち早く投稿をしたおかげで現地取材まで掲載されていた。そんななか、いち早くカミオンを手にした友人からお前の写真が載っているゾとの一報が入り胸が高鳴る。翌朝、自分の手紙と写真が載っているのを見て言葉にできないほど感動したのを覚えている。このときホイストのグリスアップに対して、「オーナーは油を塗っているようだった」という文面が学生らしくて笑える。さらに情報が確かなもので、トラッカーと連絡が付いたらカミオンはいつでも取材に行くから! と編集部からのうれしいメッセージ付きでさらに舞い上がった。あの日から半世紀以上、トラックもアートも格段と進化を遂げたが、’80年代に出会ったクルマたちほど魅力的かつ個性的なものはない。写真のコメントを書くのも楽しく、カミオンの記事を参考に自分なりの主観を書いたものだが、近年は「ありがとう」という感謝のメッセージばかりが並び、気を使う時代になったことがなんだが寂しい。