30の失敗でわかる日本史/金谷俊一郎

CONTENTS

著者：　金谷俊一郎
歴史ナビゲーター・東進ハイスクール日本史科講師。京都府出身。「世界一受けたい授業」（日本テレビ）「おもいッきりPON！」（日本テレビ）「全国一斉！日本人テスト」（フジテレビ）「新説!?日本ミステリー」（テレビ東京）などに出演、コメンテーターとしても活躍している。身長182cm、体重70kg。趣味は歌舞伎鑑賞、日本舞踊など。米国サプリメントアドバイザーのハーブセラピスト、アロマテラピーアドバイザーの資格ももつ。著書多数。著者オフィシャルブログ「金谷です。金谷俊一郎です。」http://ameblo.jp/shun-kanaya/

失敗して反省して、また失敗、また反省、その繰り返し。だから日本史はおもしろい。

古代から現代まで、日本史を「失敗」で語る。

東進の人気主力講師で、入試問題の「的中王」としても名高い、金谷先生の最新刊。歴史を「なぜ」と「流れ」で語るスタイルで受験生の圧倒的支持を得た著者が、日本史上の<失敗>を30項目とりあげ、スピーディに語る新・日本史&日本人論。日本の歴史を動かしたのは、失敗と反省の繰り返し。前の為政者の失敗を次の為政者が反省してやっていくうちに、あらたな失敗が発生、またその次の為政者が現れて……。 激動の時代だからこそ読みたい、日本史本の決定版！

30の失敗でわかる日本史 目次

• はじめに
  失敗と反省から「次の決断」をとらえる
• 失敗1 狭い平野、めまぐるしい気候。
  安定した食糧確保に失敗した先史時代。
• 失敗2 呪術的支配の限界を武力で克服。
  ヤマト政権は武器原料を求めて朝鮮へ。
• 失敗3 渡来人の重用、仏教の導入。
  天皇をも超えようとする蘇我氏の傲慢。
• 失敗4 蘇我氏を滅ぼした中大兄皇子。
  「改新」の真の姿は極端な独裁政治。
• 失敗5 独裁改め皇親政治で中央集権。
  官僚的貴族・藤原氏が姻戚作戦を展開。
• 失敗6 奈良時代は藤原VSアンチ藤原。
  権力闘争の激化の果て仏教依存政権に。
• 失敗7 仏教勢力を断ち切る平安遷都。
  律令復興に燃える桓武政権の財源問題。
• 失敗8 強大な天皇権力をセーブする!?
  摂関政治確率、藤原氏の「わが世の春」
• 失敗9 摂関政治骨抜きの大技・院政。
  法皇警護の平家の武士が政治の前面に。
• 失敗10 おごる平家は久しからず――
  中央と決別した鎌倉幕府の思わぬ脆さ。
• 失敗11 幕府弱体化に乗じた後醍醐天皇。
  理想の「新政」も理屈先行で早々に破綻。
• 失敗12 ひ弱な生まれついた室町幕府。
  延命策で力を持った各地の守護たち。
• 失敗13 幕府の均衡崩壊で戦国大乱世。
  覇者秀吉の敗因が天下統一という矛盾。
• 失敗14 盤石な法の支配を敷いた家康。
  「天下持ち回り」を否定した体制の功罪。
• 失敗15 支配体制を維持する鎖国対策。
  200年の文明の遅れと文化の成熟。
• 失敗16 綱吉政権の悪政のツケを処理。
  儒学者新井白石の理想論が混乱を招く。
• 失敗17 幕府の財政基盤を立て直せ！
  「米本位制」享保の改革を飢饉が直撃。
• 失敗18 「米」から「金」へ視点を転換。
  商業重視の側用人田沼を襲ったインフレ。
• 失敗19 田沼から一転の生真面目主義。
  「節約・統制」寛政の改革には反動が。
• 失敗20 開国要求に無為無策＆先送り。
  老中阿部が開けてしまったパンドラの箱。
• 失敗21 公武合体、尊皇攘夷、開国和親。
  幕府への口出し自由が招いた幕末大混乱。
• 失敗22 近代化に後手の江戸幕府の崩壊。
  西欧化に性急すぎる明治維新政府の動揺。
• 失敗23 明治政府の内部分裂が生んだ「自分の意見を通す」ための自由民権運動。
• 失敗24 朝鮮半島を舞台にした日清戦争。
  勝利で得た賠償金と政治腐敗という代償。
• 失敗25 東アジアの流動化と日英同盟。
  日露戦争で帝国主義国家に変貌した日本。
• 失敗26 政権に影を落とす戦争と軍部。
  大戦で国力増強したことが欧米の脅威に。
• 失敗27 第一次大戦後の「国際協議」で抑え込まれた、戦後恐慌日本のとった行動。
• 失敗28 満州進攻と金輸出の再禁止。
  日本を世界から孤立させた二つの施策。
• 失敗29 日中戦争でアメリカと経済断絶。
  国力集結をめざす「新体制運動」の行く末。
• 失敗30 アジア進攻のバックボーン・「大東亜共栄圏」の思想が招いたこと。
• おわりに
  太平洋戦争、高度経済成長、そして――
• 日本史略年表